『K-1 WORLD GP 2003 in Las Vegas』

 例によってTV観戦のため、放送された試合だけを放送順で。

 正直草津じゃ役不足でしたね。ラスベガスの観衆もさぞやがっかりしたことでしょう。昨年のKO劇でせっかくレコがブレイクしたのだから、もっと善と悪の構図がわかりやすいマッチメイクにすれば良かったのに。ぶっちゃけシュルトとやらせるとか。あ、首相撲からの顔面攻撃なしじゃシュルトはなにも出来ないか。

 藤本は結構蹴りが出ていたけど相変わらず大味。クーパーみたいにちょこまか動き回る相手は最も苦手なタイプなのではないでしょうか。クーパーは久しぶりにみたけど、髭がないと案外童顔なのね。

 両者ともに荒削りで今ひとつパッとしない試合に。一回戦で脛を痛めたのか、右の蹴りが出せなくなった時点で藤本の負け。

 ウィリアムスはまだまだこれからの選手でK-1本戦に出場してもどこまでやれるかわからないけど、決勝戦で思い切り倒しに行く姿勢はジャパン勢にはみられないもの。角田師範にとっては恰好の説教材料か。

 とにかくハントがやる気なさ過ぎ。左膝がかなり悪かったようなので、グッドリッジがローを蹴れる選手だったら勝ってたかも。こんな凡戦を見せられるくらいなら、派手好きなアメリカ人向けにボンヤスキーをブッキングした方が良かった。

 やられっ放しであるにも関わらず美味しいところは全部持っていってしまう角田、“光る天才”の面目躍如。その光りっぷりは試合後も留まることなく、RINGSで初勝利を挙げたときみたいに奥さんと子供をリングに上げちゃいかねない勢いでした。で一方のムシャシですが、ワークだろうと何だろうとロートルを倒せないヤツはチャンプ失格。もう決勝トーナメントのジャパン枠は廃止しましょうよ。って、CXの番組で日テレのレギュラー企画を潰しちゃうわけにはいかないか。