大村憲司『Left-Handed Woman〜best live tracks I』(ASIN:B0000QWY9Y)

Left-Handed Woman

 大村憲司の未発表ライヴ音源を集めたアルバムが2枚同時発売。本作『Left-Handed Woman』では曲数を絞り込み、兎にも角にもバリバリと弾きまくる憲司のギタープレイを堪能できる選曲になっています。
 正直言って僕はこうしたフュージョン色丸出しの楽曲は好みではないのですが、よく唄う憲司のギターソロを65分間ぶっ通しで聴いているつもりになればそれも悪かろう筈がありません。特に『RHYTHM ROAD』での鬼気迫るソロは壮絶の一語に尽きます。
 もちろんサイドメンも健闘しており、なかでも時にはエスニックに、そして時にはシンフォニックに彩りを添える重実徹のシンセ・ワークが印象に残りました。ツボを心得た続木徹のピアノも良いですね。盟友・高水健司、ポンタについては言わずもがな。
 個人的には歌伴ギタリストとしての大村憲司により一層魅力を感じるわけですが、その欲求は同時発売のもう1枚『Leaving Home〜best live tracks II』が充たしてくれる筈です。そちらについてはまた明日にでも。