一応これが最終回です。
3位：大阪駅前第3ビル地下『竹生庵』
この店の鴨せいろ（メニュー表記上は鴨汁そば）は、暖かい鴨汁に冷たい蕎麦をつけて食べるオーソドックスなスタイルではなく、普通のそばつゆと蕎麦に焼き鴨・焼き葱・焼きつくねが付いてきます。薬味は大根おろしのみ。鴨や葱を蕎麦とともに、つゆに浸していただきます。最初は違和感がありましたが、慣れてくると焼立ての鴨と白葱の香りが病みつきになるのです。
2位：天満橋『やぶそば 大阪店』
純粋に蕎麦の味だけとればここが一番でしょう。ただしお値段もそれなりですが。酒を呑むには良い店なのに、閉店時間が早いのが残念。
1位：生駒『三たて蕎麦 春知』
大阪北区限定のはずが、最後の最後で奈良へ飛んですいません。かつては堂島の古河ビルに店舗を構えていた店が、生駒の山の中腹へ移転したのでした。
ここの鴨せいろはつけ汁が土瓶に入れて饗されます。黒七味が効いていて旨いのです。トロッと濃厚な蕎麦湯も上出来。旨い蕎麦には事欠かない東京で暮らしていても、時にはヘリをチャーターしてでも食べに行きたくなる。それほど個性豊かな名店です。南生駒の駅からかなり長躯の山登りになりますが、ぜひ一度お試しあれ。
